3月21日
第11回キャリア教育カフェを開催いたしました。
1〜2月に行われた、
・磐田市内のブラジル人学校での「お仕事体験&ポスターセッション」
・小中学校での「ミュージカルキャストによる職業講話」と「世界のダンス教室」の報告をテーマにリラックスした場での対話時間となりました。
普段より活動にご協力頂いている会員の方々を始め、初参加の小学校の先生といった皆様が集まってくださいました。
最初に代表の山浦より、ドリームゲートの活動が目指している自立して生きていくための土台作り→「幸せな大人」になるために必要な力とキャリア教育についてのお話からスタート。
前半は
・磐田市内のブラジル人学校「オプチェチーボ・チアボーザ」での「お仕事体験&ポスターセッション」報告 (山浦より)
ドリームゲートの活動の柱でもある、小学生の「お仕事体験わくわくワーク」をブラジル人学校版にアレンジして、スズキ販売イワタ様(自動車販売)、大橋商事様(リサイクル)、たこまん竜洋本店様(お菓子販売)、ケアハウスゆやの里様(介護福祉)の4か所の事業所様のご協力のもと実施しました。
普段の学校では、日本語を使わずとも生活できる環境の中にいる生徒たちが、言葉の壁を越えてトライしたお仕事体験でした。
地域の外国人の方たちへの車販売の現状について聞いたり、実際に生徒の保護者が働く現場であったり、日本語での接客を学んだり、介護の場ではサンバなどの異文化交流があったことなど、小学生の「わくわくワーク」とはまた違った体験のお話でした。
今回の体験が
・日本での自分たちの将来の可能性を拡げていくために「日本語をさらに勉強しなくては」という気持ちが芽生えたこと。
・この活動の間、通訳をしてくれた卒業生を目の当たりにして、言葉の壁を努力して越えていく将来像を見ることができたこと。
・決まったコミニティだけでなく地域の顔なじみを増やしていく大切さを感じたこと。
など、生徒の皆さんに普段の授業では得難いものとなったようです。
苦労しながらも参加した全員が楽しかったとの感想をくれたとのことでした。
各事業所を紹介するポスターセッションも色彩豊かで素敵な仕上がりでした。作成したポスターは通訳付きのものを事業所さんへ送る予定です。
一生懸命取り組んだ様子が伝わる報告でした。
間の恒例カフェタイムは、
しっぺい磐田茶、玉華堂さんのどらやき、弊団体の中野監査より差し入れの「芋研」さんの大学芋でほっこり。
後半は、
・小中学校での「ミュージカルキャストによる職業講話」と「世界のダンス教室」の報告(山浦より)
代表も参加したミュージカルのキャストがミュージカルの衣装で小中学校を訪問し、職業講話をしたり、ダンス教室をした際の子どもたちの反応や感想を聞くことができました。
カメラマンなど少し遠い存在のように感じる職業の方が身近に存在していたり、ミュージカルの衣装で楽しく踊っている人が実は様々な経験を経ていたり、今まで知らなかった大人との出会いの時間になったようです。
年齢に応じて感じる違いはあるけれど、学校の先生や保護者以外の地域の大人から学ぶことは、子どもたちが大人になっていく過程でヒントや助けになると改めて思います。
その後の皆さんとの自己紹介や意見交換でも、地域にひらけたキャリア教育は学校の先生にも、外の世界との交流の場になるのだなと感じました。
今回のカフェでは、今後ますます「多文化共生」社会となっていく日本の課題なども意識することが出来ました。
「今」の社会に目を向け、学校と自分たちが暮らす地域との風通しのよいキャリア教育は、子どもたちが安心して未来を描く一助になる。
変化のスピードが速くグローバル化が進む中、改めてその役割の大きさに気付く時間でした。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
毎回、大人の学び合いができる貴重な時間です。
来年度のカフェへのご参加もお待ちしております。