中学生のための「いわたサイエンスフェア」

2013年8月8日(木)
中学生のための「いわたサイエンスフェア」が行われました。

中学生のための「いわたサイエンスフェア」
この「いわたサイエンスフェア」は、
磐田市商工観光課の「子ども技術者育成事業」の一環として
子どもたちの理科離れを防ぎ、理解を深めてほしい、という思いから企画され、
市内外の理科系分野の魅力ある企業や大学の技術専門家の方々と子供たちが、直接お話したり教えて頂いたりする機会を創ろう
ということで、6つの企業と2つの大学のご協力のもと、磐田市と協働で開催することになったイベントです。


改めて、チラシの表・裏ご紹介
↓クリックすると拡大表示でご覧いただけます。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」中学生のための「いわたサイエンスフェア」

今回が初めてでしたが、予想、定員を上回る市内外115名の中学生の皆さんからの参加申し込みがありました。

私は司会としてお手伝い、参加をさせて頂きました。
磐田市のイメージキャラクター「しっぺい」も応援にきてくれました!うれしっぺい♪
思わず2ショット♪
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

講義は各企業、大学が8つのブースで、それぞれの技術を説明する授業を30分×4コマ展開していきます。
8つの講義のうち、予め4つのセットを選択した子どもたちが、順繰りで4つの企業や大学から授業を受けられる贅沢なイベントです。

どこのブースも、中学生にわかりやすいようにと様々な工夫がされていてとても興味深い講義ばかりでした。
以下、私の目線になりますが、時間が許す限り取材した内容です。

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ヤマハモーターエンジニアリング株式会社 様
「介護予防車両“らいふ・ウォーカー”の開発」


企画からオリジナルで開発した新事業のひとつ、介護予防車両「らいふ・ウォーカー」の開発秘話を聞いたあと
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
実機による試乗体験が行われました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
福祉系の講義だからか、女子生徒が多いのが印象的でした。
また、見学にいらしていたお年寄りのみなさんも興味津々で、試乗していましたよ!

講義が終わったあとに、技術者の方に、「どうしてこの仕事をしているのか?やりがいは何か?」というようなことを
自らインタビューしていた女子学生がいました。2人ともとても楽しそうでした。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
彼女は、将来、病原菌をなくすような開発の仕事をしたいと思っているそうで、開発という仕事に興味があるそうです。すごいなぁ!

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日本たばこ産業株式会社 植物イノベーションセンター 様
「お米の不思議を探求しよう」


脱穀(だっこく)や籾摺り(もみすり)、精米作業を机の上で展開。
白米ができるまでの工程を学び、お米を化学的に分析していました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
JT植物イノベーションセンターでは、バイオ技術や遺伝子の研究を行うほか、新米種を開発して
被災地のオリジナルブランド米として育成するなど、被災地の復興支援にも取り組んでいるそうです。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

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株式会社タジマコーポレーション 
「クルマの楽しさを科学する」


入り口にドーンと置かれたレーシングカー(電気自動車だそうです!)が目立つブース!
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
スポーツカーの設計・開発やレースへの参加、電気自動車の企画・製造・販売などを行っているこの企業では、特に、次世代エネルギー技術として関心が高まっている電気自動車については、その普及活動にも取り組んでいて、先日のパイクスピーク・ヒルクライムで世界一の記録を出し優勝したモンスター田嶋の走りを、VTRで観ながら、レーシングマシンや市販スポーツカーを紹介し、「速さ」の仕組みや「運転の楽しさ」の理由を探っていきました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

世界に誇るこの企業を、磐田を自慢に思う、と子どもにおっしゃっていた担当の方の力強い言葉が心に残りました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

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浜松ホトニクス株式会社 豊岡製作所 様
「無限の力!光で何ができるか?」


ご存知!世界へ発信している「浜松ホトニクス」の電子管事業部として、
医療・学術分野から産業分野まで応用範囲を広げる光電子増倍管の開発をしているところです。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
講義では、UV光源によるUV接着体験、不思議な素子FOP、カミオカンデの説明を行って下さいました。

大人でも難しい内容、教えるのもなかなか大変だったようですが、実際に接着する様子や、光のしくみを体験していました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」


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株式会社松本義肢製作所 様
「たったひとつのモノづくりの世界」


今回、お隣愛知県の小牧市から参加してくださいました。
事故や病気で手足をなくされた方が使用する義手や義足を製造・販売している会社です。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
一つ一つ使う方の体型や障害の違いに合わせ、オーダーメイドで丁寧につくられている義手や義足。

それらを紹介していただき、実際に生徒たちは持ってみてその重さに驚いたり、装着体験も行いました。
倒れたり、転んだりする子もいて、大変さを実感していたようです。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
そして福祉系だからか、やはり女子が多かったですね。


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磐田化学工業株式会社 様
「微生物の力!発酵によるモノづくり」


バイオテクノロジーの世界を体験。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
環境と調和し、人にやさしい生活を創造するために日々研究開発をしていて
微生物を活用した醗酵技術の開発により、食品添加物や医薬品などの有機酸や、健康食品などを製造・販売している会社さんです。

講義では、酵母やカビなど醗酵食品に関わる微生物を観察し、醗酵によるモノづくりを学びました。
CMのような実験が繰り広げられていました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

入り口で、黒糖クエン酸飲料の試飲も行っていましたが、生徒たちに大人気でしたよ。


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静岡産業大学 様
「人の感性とスマホアプリ」


磐田市にある大学「静岡産業大学」経営学部では、
ビジネスやスポーツマネジメントの分野で専門性を身につけ、企業やスポーツ産業で活躍できる人材の育成を目指しているそうです。

専門性の一つとして情報処理能力の向上を図るためのコンピュータ教育へも積極的に取組んでいるそうで
今回の講義では、パソコンを使って、「人の感性とスマホアプリ」をテーマに、実際のプログラムづくりを体験していました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
今や私たち現代人の生活に欠かせないスマートフォン。
それをより便利にしていくアプリがどう作られていくのか?・・・資料とPC画面には難しそうなソースが並んでいました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」


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静岡理工科大学 様
「暗くなると自動点灯するライトを作ってみよう」


袋井市にある静岡理工科大学電気電子工学科の博士が教えてくださいました。
CdSという素子を利用して、「暗くなると自動で点灯するライト」に応用できる回路づくりにチャレンジしていました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
みんな基盤を組み立てて、実際電気が点いていましたよ。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

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※実は、上記2つの大学とも、地域の小中学生にいろいろと教える活動をしています。

・静岡産業大学では経営学部、情報学部ともに「キッズスクール」という、学生が子どもたちにスポーツを教えたり感性を磨くための活動をしています。
経営学部キッズスクール
情報学部キッズスクール
また、スポーツを通した幼少年の健康育成を進めるNPOも運営されているようです。(NPO法人 幼少年スポーツ健康育成研究所
実はウチの娘もお世話になったことがあります

・静岡理工科大でも8/18に、今年度から開始したという、大学生が小中学生に教える「静岡理工科大学お理工塾」を開塾するそうです。
http://www.sist.ac.jp/lec/000010.html
大学としても学生に対するキャリア教育が盛んな学校で、
このお理工塾はゆくゆくの入学希望者を募る意味もあると思いますが、教えることで大学生もすごい学びがあるのでしょうね。

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こうした小中学校、高校、大学が「縦に絡んでいくこと」もとても意義のあることだと思いました。

少し先のお兄さんお姉さんに教わること、少し前の自分の世代に教えることで、憧れと成長を感じるでしょうね…ステキです♪


さてさて、
しっぺいも勉強になったかな?
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

今回、6つの企業と2つの大学が、中学生のために、自社の技術を踏まえた講義をしてくださり
本当に素晴らしい「場」ができて、お忙しい中を縫って参加してくださっている企業大学の皆様に本当に感謝感激でした。
まだ中学生の親ではありませんが、おせっかいおばさん代表として、子どもと大人の交流がとても嬉しかったです。

そしてもうひとつ、市民サークルとして
ロボカップジュニア磐田ノードがデモンストレーション展示として
今回のサイエンスフェアに参加をしていました。
小中学生を対象に、ロボットのロボットのプログラムを作って、ロボットによるサッカーをしているそうです。
展示では、「ラインセンサーにより進むレスキューロボット」が展示され、特に男の子たちの注目を浴びていました。
中学生のための「いわたサイエンスフェア」中学生のための「いわたサイエンスフェア」

静岡新聞、中日新聞の記者の方も取材にいらしていました。
▼翌日8/9の静岡新聞の記事
中学生のための「いわたサイエンスフェア」

来年以降もずーっとこのイベントが続くよう、
微力ながら、働きかけをしていきたいと思います。

本当に楽しかったです!ありがとうございましたラブ
来年またお会いできるのを楽しみにしています。


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